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夜行日帰り京都の旅 ④

京都の最後の記事をなかなかアップできないままに
時間はどんどん流れていきます。
時間と一緒に日々気になるニュースも流れてきますが
それでもこうして毎日を生きてゆくのですよね。
TVをほとんど見ない私ですが、ツイッターのタイムラインを
見ていますと、世の中のさまざまな出来事が川の流れのように
過ぎてゆきます。
タイムラインとはよく言ったものだと感心したり…

最近は人身事故が多いですね。
HOTワードに何度も登場します。
電車に限らずきっと自分から死を選んでいく人の数は
相当なものなのでしょう。
だって年間3万人を超えているんですもの!
やっぱり何かが間違っているのだと思います。
震災、そしてそれに続く原発事故…
見え隠れする「見たくない真実」に直面して、お気楽な私も
さすがに「覚悟」の気持ちが生まれてきましたよ。

前置きが長くなりましたが、京都での最後のイベントは
東本願寺で開催された、『死といういのちの相(すがた)』

いつの頃からか…たぶん父が亡くなり、般若心経と出逢った頃
なのでしょうね…
「生と死」についていつも考えるようになりました。
ですから、このタイトルを見つけた時には「絶対に行こう!」と
強く思ったのでした。

シンポジウムの幕開けは、作家の田口ランディさんの講演です。
田口さんの本はエッセイ、旅行記、小説とそれなりに読んでいました。
お稽古日が違っていてお会いすることは叶いませんでしたが
同じ書道教室に通っていたり、ツイッターでも数回お返事をいただいたりと
勝手に親近感をおぼえていたものです。

講演の内容は、すでに亡くなられたご家族のこと。
その死に至る経緯は、本やブログの中でいろいろな形で登場していたので
存じ上げてはいたのですが、ご本人の口から語られるとやはり
臨場感が違いました。
田口さんの感情がそのまま伝わってきて、その生々しさには
胸がつまる思いでした。
講演の内容を的確に書ける文章力がないことが残念です。
ただ、これだけは…

講演の最後に、田口さんはおっしゃいました。
「私が家族のことを話すのは、これが最後でしょう」
今まで本の中で、そして講演会で何度となく書いて、話してきて
もういいか、と思われたそうです。
すべて、とまではいかないでしょうが、きっと田口さんの中では
ご家族のことが「昇華」されたのでしょうね。
そんな最後の講演に立ち会えたこと、私にとっては大きな意味がありました。

私にはまだまだ「昇華」できない想いがたくさんあります。
死ぬまでにできるかできないか…
自分なりにその方法を探していきたいと思っています。

講演のあとに、田口さんを含め、病院長、写真家の方々の
討論(?)があるのですが、ごめんなさい、私にとっては
これは心に響くものがあまりないので、今回はここまでで。


京都の最後は、娘と駅でおちあって、夕飯をゆっくり食べて
新幹線で帰路に。
10時前には家について、唯一見ているTVドラマ、JINも
見ることができました^^

さぁ、夜行日帰り京都の味を覚えてしまった私の次の
京都はいつになるでしょうか。
案外すぐかも?^^



おまけ
夜行日帰り京都の旅 ④_e0000758_19551438.jpg左下、東本願寺のゆるキャラ?
「鸞恩(らんおん)くん」


by yokomoko | 2011-05-25 14:31 | 旅行関連記事
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